ホイアンにしか存在しない、幻の麺「カオラウ」
ベトナム中部の古都ホイアン。ユネスコ世界遺産に登録された旧市街には、色鮮やかなランタンが揺れる路地が迷路のように広がっています。そのなかに、ここでしか味わえない一皿が存在します。それが「カオラウ(Cao Lầu)」です。
カオラウとは何か?
カオラウは、太めの平打ち麺に豚の角煮、揚げた米のクラッカー、たっぷりのハーブを乗せた麺料理。スープは少量しか使わず、どちらかといえば「和える」感覚で食べるのが特徴です。
他の麺料理と異なる理由
カオラウが特別とされる最大の理由は、製法にあります。麺を作るためには、ホイアン近郊のチャム島から汲まれた井戸水と、特定の木灰を使うことが不可欠とされており、この水と灰の組み合わせが麺に独特の歯ごたえと色味を与えます。そのため、他の土地では再現が難しく、「ホイアンの外では本物は食べられない」と地元の人々が語るほどです。
路地裏の名店を探す
ホイアン旧市街の観光客向けレストランにもカオラウは並んでいますが、地元の人々が足しげく通うのは、目立たない路地の屋台や小さな食堂です。トランフー通り(Trần Phú)周辺やバクダン通り(Bạch Đằng)沿いの市場エリアには、朝から昼過ぎにかけてカオラウを提供する店が点在しています。
食べ歩きのベストルート
- ホイアン中央市場(Chợ Hội An) でローカル朝食としてカオラウを味わう
- 旧市街の来遠橋(日本橋)付近を散策しながら周辺の食堂をチェック
- 午後はランタン通りのカフェで休憩し、夕方に再び屋台へ
食べるときのポイント
- ハーブは遠慮なく混ぜる:ミントやモヤシ、香草をしっかり絡めると風味が増します
- 揚げた米クラッカーは早めに食べる:時間が経つと柔らかくなるため、サクサク感があるうちに
- スープは少量:かけすぎると麺が崩れるので注意
ホイアンで食を楽しむために
カオラウはホイアンという街そのものと切り離せない料理です。旅行者が多い夕方以降より、早朝から午前中に訪れるのが、地元の雰囲気をそのまま感じながら味わえるベストタイミングです。旧市街をゆっくり歩きながら、路地の奥に光る食堂の灯りを探してみてください。